2020.05.28雪水清花

今、あらためて、フラワーエッセンスについて

「逢いことば」をオープンしてからまもなく一年。
日々感じている、フラワーエッセンスの持つ力の奥深さについて、あらためて書いてみようと思います。

フラワーエッセンスは、自然の力だけを用いて、花々のポジティブなエネルギーを水に転写した、文字通りの「花の水」です。それは人の感情や思考、精神に働きかけ、心のバランスを調整してくれる作用を持ちます。1930年代のイギリスで体系化された波動療法であるフラワーエッセンスセラピーは、人間のあらゆる感情や思考を「エネルギー」として捉え、そのエネルギーのバランスが崩れたときに生じる感情的な不調和を、花のポジティブなエネルギーを用いて整えていきます。一定期間、基本的には経口で摂取し続けることで、内面での感じ方や気づきに変化が現れてくるのです。

フラワーエッセンスの作用を一言で表すと、「異なる視点から物事を捉えられるように促していく」ということに尽きると思います。
自分の中で「問題だ」とか、「自分にはとても無理だ」としか思えない状況、そこに苦しみや諦め、無力感、怒り、悲しみなど、否定的な感情しか見出せないような状況でも、違う側面から光を当て、その状況を冷静に客観的に見つめるための、クリアな思考とニュートラルな姿勢を促してくれるのです。感情的になりがちな場面においても、やみくもに怒りをぶつけたり、被害者意識で悲しみに浸り続けたりするのではなく、自分の奥深くにある、「自分は、本当はどうありたいのか」という本質的な思いに意識を集中させ、自分に備わる真の強さを自覚し、引き出すための助けとなります。

そうなると、起きる出来事や状況に対して、ただ反射的に“反応”して右往左往するのではなく、しっかりと“対応”するんだ、という明確な意志が強くなります。自分本来の「内面の力」とつながって、落ち着きや集中力を取り戻し、勇気や情熱が湧き、確固たる自尊心を深い部分で感じられるようになってくるのです。
そして、どんな状況でも、恐れや不安などの否定的な側面に呑まれるのではなく、自分の力を信じ、決意とともに最善を尽くして進んで行けるようになります。
問題だと思っていた事柄や状況は、実は自分の思い込みや決めつけでそう見えていたことに自ら気づき、物事を全く違った視点から捉え始めるのです。

フラワーエッセンスに出会った人は、自分の人生に意識的になります。
お客様からも「エッセンスを摂り始めてから、自分の心の繊細な変化や、考え方のクセに気づくようになった」、「いい方向に気持ちや行動を向けられるようになった」といった声をよくお聞きします。
自分の内面の感情や思考と深く向き合うことを促されるので、漫然とした意識でいることは必然的にできなくなるのです。
強い怒りや嫉妬など、自分でも「問題」だと感じるはっきりとした感情に対してだけでなく、なんとなくやる気が出なかったり、どこか自信がなかったり、責任をとることに無意識に圧倒されたりといった、漠然とした不調和や不快感にもフラワーエッセンスは作用します。自分の深い部分に備わる本質的な知恵や活力を目覚めさせ、意識の変容を精妙に促し、やる気や創造性、明確な目的意識を静かに確実に促していきます。

フラワーエッセンスを摂取すると、時には、過去の悲しみやトラウマなど、受け入れることの辛さゆえに、ずっとフタをして見ないようにしてきた感情と向き合うことになる場合もあります。そこには、見たくない自分や、受け入れたくない自分がいるかもしれません。しかし、顔を背けず、じっくりと時間をかけて向き合い、かつての自分のありのままの気持ちを受け入れていくことで、未消化の感情は初めてゆっくりと消化されていくのです。過去の傷やトラウマと向き合うことは、一見、嫌なこと、辛いことのように思えますが、フラワーエッセンスは、その人が受け入れることができる範囲内で、必要なだけの感情的な浄化を促すと言われています。もしも過去の自分と向き合うことになったとしても、それは、今の自分にそれができるからこそもたらされている、解放と前進への「きっかけ」であり、必要な「タイミング」なのです。

人間の感情や思考を「エネルギー」として捉えるフラワーエッセンスのセッションでは、クライアントとエッセンスとのエネルギーレベルでの調和をチェックするために、ダウジングと呼ばれる手法を取り入れ、その時その人に必要なエッセンスを選び出します。そこで最終的に選び出されたラインナップには、花たちからの、その人へのメッセージが明確に現れているように感じます。その多くは、「あなたは本当によくやっているよ。そんな自分を受け入れて、抱きしめてあげていいんだよ」という、自己肯定と自己受容を深く伝えてくるものです。努力や精進という言葉に縛られて、自分を受け入れることを二の次にしてしまっている私たち人間の姿を、植物たちは深く見抜いているのでしょう。

人が自らの力で深い気づきと洞察を得たときに初めて起こる、内面での真の変容をサポートする。その確かな力を持つフラワーエッセンスは、しばしば人生という長い旅路のパートナーに例えられます。
植物の深い叡智と恵みにあふれたフラワーエッセンスについて、今、あらためて、多くの人に知ってもらいたいと思います。