2025.05.30源庫

“気軽さ”の効用

すぐに動ける人がいる。沢山動ける人がいる。
一方で、なかなか動けない人がいる。行動できない人がいる。

何が違うのか?
“気の軽さ、気の重さ”だ。

人が動く時に必ず必要なのは、気(氣)の力だ。
身体を動かすには、筋肉が動くことが必要だし、頭を働かせるには、脳細胞が活動することが必要だ。
ところで、その筋肉や脳細胞は、どうして動くのか?
その力の由来は謎である。科学はそれがいかにして動くか、プロセスを分析することはできるが、大本の力がどこからやってくるかは解き明かせない。

その力は、個を超えた全体からくる。

この世界は、大いなるエネルギー、“氣”の流れだ。それが現象化したものを、我々は認識し、経験する。つまり、我々は皆、その流れの中にあり、この流れの中にいるからこそ生きていられるのであり、さらに言えば、我々の生とは、この流れそのものである。

そこで、“動く”とは何なのか? “行う”とは何なのか?
エネルギー、氣の流れを形に表すということだ。それは流れに乗る、流れを活かすということでもある。それができれば、物事はより少ない労力で、より大きな力となって現れる。
そこで肝要なのは、その流れを滞らせないこと、邪魔しないこと。それを決めるのが、各々が纏う気の軽さ、重さだ。

気が軽い人は、思い立ったら、ひょいと動くことができる。気が重い人はあれこれ疑い、悩み、迷ってなかなか動けない。これは即ち、考えることが邪魔をしているのだ。とりわけ、結果や効果をあれこれ計ることが邪魔をしているのだ。

気を軽くしよう。
何事も、気楽に、呑気に、陽気に、だ。
考えすぎずにやってみる。時には、考える前にやってみる。

ミスしたり痛い目を見たりすることもあるかもしれないが、気軽さがもたらす恩恵ははるかに大きい。
経験することができる。失敗することができる。
発見することができる。改善することができる。
それはつまり、前進できる、突破できる、何より、人生を楽しめるということだ。