2020.01.15雪水清花

フラワーエッセンス「創造性を楽しむ」〜ターキー・ブッシュ~

新しい年を迎えて、はや半月が経ちました。
毎年のことながら、年明け後の時間の早さには驚いてしまいますが、今年も一日一日を大切に、日々の彩りを味わいながら、毎日を楽しんでいきたいと思っています。

オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンスの中に、自らの創造性の開花を促してくれる「ターキー・ブッシュ」という花のエッセンスがあります。
この花は、オーストラリア中央部最北の地といわれるトップ・エンドの砂岩高原などに生息しており、エッセンス自体は、美しい13の谷からなるキャサリン渓谷で作られたものです。ここは、25000年前まで遡る世界最古級のアボリジニの壁画があり、まさにこの花のエッセンスが持つ特質にふさわしい場所と言われています。



これは、自分の創造性の流れを阻むものを取り除き、それを存分に開花して表現する手伝いをしてくれるエッセンスです。咲きかけのつぼみの形は絵筆のようであり、また、開花した花は、創造的インスピレーションの受信に向けて開いたアンテナのようであることも、この花の特質を表していると言われています。

子どもの頃、お絵描きや工作がただただ楽しくて、自由な発想と喜びで取り組んでいたのに、親や先生など周囲からの分析や批評を受けて、知らず知らずのうちに想像力が押しつぶされてしまうということがあります。「自分にはアートのセンスなんてない」「自分にはできない」という思い込みを自ら植えつけ、クリエイティビティを発揮する喜びを遠ざけてしまうのは、とても残念なことです。
ターキー・ブッシュのエッセンスは、創造性を傷つけられるようなトラウマも癒やして、自分自身がユニークな表現方法を持っていることを思い起こさせていきます。
自分の創造力に自信を持たせるとともに、自分ならではの創造的表現を受け容れ、楽しむことを可能にしてくれることから、芸術家たちにとっても、自らの限界を超えて創造的インスピレーションを通わせることを可能にするエッセンスとして支持されています。



新年の幕開けなど、新たな節目を迎えるときは、誰もが自分の歩みに思いを馳せつつ、これからの未来への夢や希望を思い描きます。
「夢や希望を思い描く」ということも、ひとつの創造です。
こんなことをやってみたい、あんなこともできるようになりたい、など、自分がワクワクするような何かを思い描いて表現する時、人は自らの創造性を開いて、具現化のための道のりを歩み始めています。
でもその時に、「やっぱり無理なのではないか」「どうせ自分にはできないのではないか」など、自分の内側の批判者がさまざまなことを言ってくることがあります。ワクワクや楽しみよりも、恐れや不安が大きく頭をもたげて、せっかくの自分の想像や夢が、なんだかとても非現実的で取るに足りないもののように感じてしまうのです。

ターキー・ブッシュのエッセンスは、そんな時にも、力をくれるエッセンスです。
夢を思い描くこと、そしてそれを自由な発想で楽しむこと、自分の心の深い部分で揺るぎない喜びやワクワクを感じられる確かなものとつながって、それを表現していく時、「できるかできないか」とか、「いつになったらできるのか」とか、そんな表面的なことで自分自身の中に息づく確かな情熱を手放すようなことはしない、という意志が強くなります。
そして何より、自分の創造性を信じて、それを大いに楽しむことを促してくれるのです。

私自身も、去年の秋の終わりに、ターキー・ブッシュのエッセンスをしばらく摂りました。
私はもともと絵を描くことがとても苦手で、自分には芸術的センスはあまりないと思っていたのですが、ターキー・ブッシュを摂り終わりしばらくした頃から、身の周りにある紙袋やお菓子の空き箱、広告の紙などを使って、切り絵のようなものを作り始めるようになりました。
最初は、「こんなにきれいな紙で、こんなに多彩な色が使われているものを、そのまま捨ててしまうのはもったいないなぁ」という意識でなんとなく始めたのですが、始めてみたら、これがなんだかものすごく楽しい! 最初は簡単な蝶々やリボンの形を作ることから始めましたが、ハサミでいろいろな形を切っていくうちに、こんな風にしたらいいんじゃないか、あんなこともできるんじゃないかと、どんどんアイデアが浮かんできて、楽しくて仕方ないのです。



その時にたまたま手元にある空き箱や広告の色味次第で、あまり考え込まずに即興でいろいろな形を作っていくのですが、当初想定したようにハサミで上手に切れなくても、かえってそこから別の絵柄に活かすアイデアが浮かんだり、色の組み合わせで思わぬ絵柄が出来上がったり、創造的なインスピレーションが次々に刺激されて、とにかく楽しいのです。
ターキー・ブッシュのエッセンスを摂る直前まで、子どものような無邪気な遊びゴコロや楽しい気持ちを促す「リトル・フランネル・フラワー」のエッセンスも摂っていたので、そちらも作用しているのだと思いますが、文字通り童心に帰ったように夢中になって、いつまででも紙とハサミを動かしていたいような気分です。
最近は、「私にはこんなに素晴らしいアートのセンスがあったんだわ!」と、すっかり気分を良くして、逢いことばでお客様を迎える合間に、友人に送るためのカードやしおりを作って喜んでいます。



身の周りにある空き箱や広告に、こんなにもたくさんの豊かな色が使われていることや、消費者のために上質な紙が使われていること、また、人々の目に留まるように、誰かが一生懸命工夫して、その色味やデザインを取り入れたことにも思いが至って、なんだか温かい気持ちにもなります。
色とりどりのきれいな空き箱をついつい溜め込まないように気をつけつつも、身の周りにあふれる豊かなパレットを使って、これからも自分のインスピレーションとクリエイティビティを存分に楽しんでいきたいと思う今日この頃です。



それにしても、改めてフラワーエッセンスのもたらす恵みの幅広さと深さには、驚きと感動が尽きることがありません。こんなにも豊かな力をくれる健やかな花々が息づくオーストラリアは、今、大規模な山火事で大変な状況で、それを思うと心が痛みますが、花の生命と愛に感謝しつつ、自分ができることに精一杯取り組みながら、いいセッションを心がけていきたいと強く思います。