2019.11.03源庫

整える~幸せをもたらす最大の秘密

人は幸せになるためには、希望が叶うことが必要だと考える。

本当にやりたいことは何なのか?
将来は何になりたいのか?
目標は何なのか?

こうした設問、こうした考え方、こうした姿勢には、実は根本的な落とし穴がある。
人は、やりたいことをできたから幸せになるのではない。
人は、なりたいものになったから幸せになるのではない。
人は、目標を達成したから幸せになるのではない。

なぜか?
幸せとは、何らかの行為や物や状態の中にはないからだ。
幸せとは、何かの条件や材料が揃えば実現するというものではないのだ。
何かしらの夢や目標や興味の対象を探し求めても、それらは決して本当の幸せをもたらさない。
ごく限られた期間、ごく限られた状況、ごく限られたコンディションにおいてのみ、それらの夢や目標、そしてその実現は、心を鼓舞する仕掛けとして機能するが、早晩、すべては色褪せ、必ず停滞がやってくる。
夢や目標といったものは、どんなにきらびやかで華やかに見え、そこにどんな意義や価値を付与しようとも、それ自体は、本質的には退屈しのぎであり、刹那的な高揚感しかもたらさないのだ。



一体、幸せとは何か?
幸せとは、ある“状態”のこと。“安らいでいる状態”、“活力のある状態”のことだ。
では、幸せの実体である、安らぎと活力を得るには何が必要か?
それは、ひとえに心身を整えることに尽きる。
整った心身には、エネルギーが良好に流れる。
安らぎとは、このエネルギーの通り道がきれいに掃除され、汚れや詰まりがない状態のことだ。そして、活力とは、そこをエネルギーが勢いよく流れる状態のことだ。

エネルギーがきれいに流れるためには、実のところ、特別なことは要らない。心を静め、良い姿勢を保つだけでいい。
一日に何度か、少なくとも一度は、くつろいだ姿勢で、何もせず、何も考えずに過ごす。
そして、頭が天に、胴の底部が地につながって、まっすぐにエネルギーが流れる様をイメージし、きれいな姿勢で過ごす。
これらをいつも心掛け、次第にそれが当たり前になってくると、頭は冴え、心は明るく、体調がよくなる。思考、感情、身体、すべてのエネルギーが円滑に流れるのだから当たり前だ。
アイデアが浮かび、状況を楽観的にとらえられるようになり、自然に情熱が湧いてくる。
身の回りのあらゆるものに元々備わっていた、美しさと素晴らしさが現れる。
すべてが素敵で愛おしく感じられるようになり、どんな状況であろうが、その状況を楽しめるようになる。
そうして世界と調和すると、好ましい出来事が起き、精神面も、物質面も、人間関係も、すべてが心地よく豊かになる。

一体、自分は何をしたのか?
ただ、心身を整えただけである。

始終頭を働かせても、心と身体が乱れた状態では、夢も目標も重荷になるばかり。
心身が整って初めて、夢や目標が人生を前に進める起爆剤として生きてくる。

幸せとは、つまるところ、完全に健康であるということなのだ。