2025.08.10雪水清花

花の名前と出会うとき

ダリアの名前は、「ラッテ」。
アンスリュームの名前は、「テキーラ」。
ケイトウの名前は、「フルーツカクテル」。
エキナセアの名前は、「マーマレード」。



店の窓辺に飾るために束ねた、夏の花々のブーケ。
その一輪一輪には、花卉生産者さんたちによって名付けられた、独自の「名前」がありました。
どの花の名前も、育てた人の愛情と“遊び心”が込められた、楽しい名前です。

花や茎の色味や、花びらの形、全体の姿や印象から、醸し出されるもの。
その花が表した独自の“個性”を、花を育てながら感じて、捉えて、受け止め、名前をつける。
 
そこには、花卉生産者さんと、名付けられた花たちとの間だけで分かち合われた、知られざる物語や、いくつもの思いが、無数にあるのだろうと思うのです。
 
たくさんの花々を用いて、全体で一つの世界観を表現するブーケには、その花を育てた人から贈られた「自分だけの名前」を生きる、ひとつひとつの花たちが集っている。
 
“個”としての名前を持つ存在として花と出会う時、「花瓶の中の小さな世界」が、なおさら愛おしく、大切に思えました。