色と遊ぶ、彩りのアート〜「小さいもの市」出店者紹介② YURI(石コラージュ・ブローチ)
「この人は、石たちと、すごく“なかよし”なんだ。」
YURIさんの作品を見た時に、私が最初に抱いた印象です。
石たちは、何十億年にも及ぶ“地球の記憶”を宿している存在です。
その土地の自然、景色、そこで起きた出来事、そして、その場所で生きた無数の命の生き様を、途方もなく長い時間の中で、石たちは静かに見つめてきています。
地球という、生命の大きな器の一部である彼らが、その身の内に抱く“記憶”から醸し出すもの。
それは、さまざまな色や形の美しさ、手触りのおもしろさとなって、私たち人間を惹きつけてやまない魅力になっているのだと思います。
一方で、そういった石たちが「外側に表しているもの」の背後には、私たちが知らない「内側に宿しつづけるもの」が、実はたくさんあるのかもしれません。
それは、石たちが、“個”としてのつながりを持った人にだけ、こっそりと教えてくれる、言葉にならない「なにか」。
YURIさんが見つけてくる石は、そんなふうに、YURIさんが心でつながり、会話し、仲良くなった“友だち”なんだと思います。
そんなふうに「“なかよし”になった石たち」から、YURIさんが受け取った“印象”や“心象”を、豊かな色彩と、インスピレーションに溢れた言葉でコラージュした作品が、今回の「小さいもの市」に集まります。
絵の具や色えんぴつ、クレヨンなど、さまざまな画材を直感的に用いながら、そこに現れてくる色や模様に、石を取り合わせる彼女の作品は、それを手にする人の感性を刺激し、枠にとらわれない無邪気な遊び心を解き放ってくれます。
また、色と模様と言葉がひとつに溶け合い、形となった、アップサイクル紙のコラージュブローチは、身につける人の感性と自由に響き合う、そんな素敵な作品です。
今回の「小さいもの市」には、アップサイクルの布や糸で作られたブローチも並びます。
こちらは、YURIさんのお母様の作品です。
80歳を過ぎた今も、絵を描くように、自由な発想と柔軟な感性で、作品づくりに取り組んでおられるYURIさんのお母様。
もともと若い頃からずっと、絵を描くことを楽しんでこられました。
「絵筆を“針”に、絵の具を“糸”に変えて、無数の色の組み合わせを作り出せることが、なにより楽しくて、幸せなんです。」と語るその作品には、実に柔軟で多様な「ものの見方」が豊かに現れていて、見ているだけでワクワクします。
色、形、線、手触り。そしてそこから生まれる印象や余韻。
それらが愛おしい小さな世界となった作品たち。
あなたの心と感性に響く「小さいもの」を、ぜひ見つけにきてください。
逢いことば「小さいもの市」プロデューサー 雪水清花
◆逢いことば「小さいもの市」概要◆
【開催日程】
2025年4月26日(土)・27日(日)
午前11時〜午後5時
※お支払いは、すべて現金にてお願いいたします。
【開催場所】
逢いことば(JR総武線・西荻窪駅から徒歩1分)
東京都杉並区西荻北3-22-22 第七フロントビル201
【出店者一覧】(クリックすると、各出店者さんの詳細をご覧いただけます。)
・Son frais(焼き菓子)
・YURI(石コラージュ、布製ブローチ)※4/26(土)のみ
・ロイ工房(刺繍雑貨)
・ぼうやじるし(羊毛フェルト)
・Panié rustique(生花ブーケ、石膏オブジェ、ポストカード)
→★関連ブログ「あなたの日々を綴る“もの語り”」
※詳細→https://www.aikotoba-salon.com/information/info-1653/