2020.02.29雪水清花

フラワーエッセンス「地に足つけて、しっかり生きる」〜サンデュー〜

早いもので、2月も終わりを迎えます。
不安定な気温で、突然の厳しい寒さに身を縮める今日この頃ですが、季節は確実に春に向かっています。
気温の揺らぎは、体調や気分の揺らぎにも影響しやすいと言われていますが、気候だけでなく、様々な情報が飛び交って不安が煽られるような今の時期こそ、気持ちをしっかり持って、心身ともに強く健やかでいることを心がけたいものです。

オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンスの中に、「今、ここ」にしっかりと意識を向けて、集中する力を促す「サンデュー」という花のエッセンスがあります。
大地に張り付くように広がるスプーン型の葉を持つこの花は、いわゆる食虫植物です。
葉を覆う細かい毛には、ネバネバした露のような液体が出ており、それに惹かれてやってきた昆虫たちがこの毛に触れると、ほかの触毛がまとわりついてそのまま消化されてしまいます。



こうして、地表で葉っぱが懸命に“餌”を取り、生命活動を維持している一方、はるか上方、空中に浮かぶように伸びた長い茎の先端で、小さな花が、ゆらゆらと風に揺れながら咲いています。わずか2ミリ程度のその花は、自分自身の生命活動にはまるで関心がないようにも見えます。
これが、この花のエッセンスが持つ力を暗示する大きな特徴です。
つまり、「もっと地に足をつけて、しっかりと今この瞬間に集中して生きましょう」と促してくれるのです。



「グラウンディング」と呼ばれるこの意識は、人生での自己実現のためにも、とても大切なものです。
空に向かってそびえ立つ大きな樹木は、地中にも深く深く根を張っているからこそ、揺らぐことなく成長が続いていきます。
人間も同じです。
自分自身の内面のバランスがとれて、どっしりと安定している感覚は、ゆるぎない安心感や絶対的な自分への信頼など、自身に備わる本来の力を思い起こさせてくれます。それによって、人は自分で自分の人生の手綱をしっかりと握っている確信と、前進していく勇気を持つことができるのです。

サンデューのエッセンスは、優柔不断でなかなか決心がつかない人や、物事を先延ばしにしてしまう人、細かい部分に注意を払えないような人にも効果を発揮します。自身の内面がしっかりと安定するので、自分にとってなにが一番大切で必要なことなのか焦点が定まり、集中力が増すのです。



また、大きなショックを受けるような出来事に遭遇した時、現実から切り離されたような、文字通り“非現実的な”フワフワした不安定な感覚に陥る人も少なくありませんが、サンデューは、そのような状況の人を素早く現在に連れ戻して、現実的に対処することを助ける力も持ちます。
そのため、あらゆる感情的ショックに対処するためのコンビネーションエッセンス、「エマージェンシー」の主要なエッセンスの一つにもなっています。

大空に高く舞い上がる凧は、地上でしっかりと糸を握っているからこそ、どこまででも高く飛んでいくことができます。
自分の中心としっかり繋がり、今、ここに生きる。そして自分自身に根差して、力強く高く成長していくこと。
サンデューは、そのことを思い起こさせてくれる素晴らしいエッセンスです。